

ブラジルの治安 | 危険ランク |
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総合危険度 | ![]() |
殺人・強盗 | ![]() |
スリ・詐欺 | ![]() |
リオデジャネイロ | ![]() |
サンパウロ | ![]() |
ブラジリア、マナウス | ![]() |

- ブラジルの治安と経済
- 都市別危険度
- 観光でブラジルに行くなら注意したいこと
- ダミー財布という保険
- タクシーに乗るなら知っておきたいこと
- 両替とお金の取り扱いについて
- 長距離移動で盗難多発
- 空港での置き引き被害について
ブラジルの治安と経済
2憶以上の人口を抱える南米一の大国でありながら、一筋縄ではいかない政治経済構造を持っているブラジルは、貧富の差が極端に大きく治安の悪さで古くから知られています。それにもかかわらず、観光客を惹きつけてやまない独自の文化や自然遺産が豊富にあり、果敢にブラジル旅行に挑戦する旅行者も数知れません。
近年のブラジルは、通貨は比較的安定しており経済成長もある程度しているものの、依然として不安定な要素が政治経済的に見られます。一例として、2016年夏のオリンピック直後に当時のルセフ大統領が不正を理由に弾劾・罷免されたのは記憶に新しいところです。
ブラジルの治安について唯一の良い知らせは、過去30年にわたってテロ組織の活動が起きていない点。とはいえ、去るリオ五輪の直前にはISに共鳴してテロを企てたとされるブラジル人が10名以上逮捕される事案も発生しており、兆候がないわけではありません。
都市別危険度
危険度3 フォルタレザ、ブラジリア、マナウス、レシフェ、クリチバ、ベレン
危険度4 サンパウロ、リオデジャネイロ、ポルトアレグレ、サルバドル、マセイオ
なお、どの町でも無駄に徒歩移動をしないこと、夜間は細心の注意を払うこと、また「ファベーラ」と呼ばれるスラム地区には近づかないことが大切です。
観光でブラジルに行くなら注意したいこと
一般的にブラジル人は非常に親日的ですが、だからと言って犯罪から守られるわけではありません。たとえ顔立ちが日系ブラジル人に似ていたとしても、旅行者は装いや身のこなし方が地元の人とは違い、基本的に目立ちます。その点を踏まえ、貴重品の管理には念を入れた方がよいです。
ATMの利用は通り沿いのものではなく、ショッピングモールなどの室内で行うようにし、かつ周辺に怪しい人が見ていないか確認してください。
ダミー財布という保険
ブラジルをはじめ南米では、白昼堂々と通りすがりに強盗に遭ったり、いきなり後ろから羽交い絞めにされて金品を盗られたりすることがあります。このような事態に備えて、貴重品は分散させておくことが効果的です。また、いざ強盗にあったときのために、そこそこの現金を入れたダミー財布を用意することも推奨されています。
タクシーに乗るなら知っておきたいこと
ブラジルでは、徒歩での移動のリスクを避けるため、旅行者は近距離でもタクシーを使うのが一般的です。流しの一般タクシー、無線タクシーはメーター制で、深夜や休日には割り増しがあります。もし値段交渉をしてくる運転手がいたら、”metro(メトロ)”と主張してメーターを使わせましょう。
タクシー運転手は基本的にポルトガル語しか話せません。英語が使える運転手は、配車アプリ“uber”の”uber English”で検索できますが、若干割高になります。配車アプリではその他にタクシー配車の”easy taxi”、”99taxis”があります。
両替とお金の取り扱い
一般的に、日本円は中南米では扱っている場所も限られているだけでなく、レートがあまり良くありません。ブラジルレアルへの両替に関しても、日本で米ドルまたはユーロを準備し、現地でレアルに両替した方がいいでしょう。
このように2回両替をすると手数料が余計にかかるのを避けるため、クレジットカードを使ってATMでキャッシングをすることもできます。ただしATMは犯罪防止のため、一日の取り扱い金額に制限がありますので、注意が必要です。また、クレジットカード会社がJCBの場合、使えないことがあります。旅行前に他のメジャーなカード会社のクレジットカードを作っておくことを強くおすすめします。
長距離移動で盗難多発
ブラジル国内の長距離移動は、飛行機か長距離バスが一般的です。飛行機ではLATAMブラジルのほかに、LCC(格安航空会社)のアズール(Azul)とゴル(GOL)が主要都市間を運行しています。空港のターミナルでの盗難がよく報告されていますので、荷物を置くときなど警戒してください。
一方、長距離バスは各方面によっていろいろな会社が運行していますが、ブラジルの国土はとてつもなく広大で時間がかかるため、寝台つきバスが便利です。寝ている間の盗難にも注意が必要です。
空港での置き引き被害について
サンパウロの空港で、休憩のために友人とテーブル席についた。リュックサックをテーブルに置いて友人と話していたところ、いつの間にか消えていた。
盗られる前に、通行人から声をかけられたことがあったそうですが、それがおそらくリュックから気をそらすための手口だったのでしょう。長旅の疲れで気が緩んでいたのか、注意力が散漫になっていたのも一因と思われます。
