

釜山の治安 | 危険ランク |
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総合危険度 | ![]() |
夜のチャイナタウン | ![]() |
海雲台、甘川文化村 | ![]() |
チャガルチ市場、国際市場 | ![]() |

- 対日感情と治安について
- 金海(キムヘ)国際空港からの移動について
- 市内の移動
- 地下鉄でのトラブル事例
- 観光で注意したいこと
- ぼったくり飲食店の犯罪事例
- 釜山で最も気が抜けないエリアはチャイナタウン
- ショッピング・偽ブランド品を買わないように
- エリア別・危険度まとめ
釜山は、ソウルと比較してコンパクトに観光ができる町という評価が一般的です。地方ならではの人情味を感じるという人もいます。ショップ店員の押しもソウルほど強くないので、どちらが安全かといえばやはり釜山に軍配が上がるでしょう。
対日感情と治安について
最近、釜山の日本大使館前に慰安婦像が置かれ問題になりましたが、それにより日本人旅行者にとって釜山の治安が悪くなったというようなことはありません。ただし、アジアのどの国でも同様ですが、不用意に対日感情を刺激するような言動を慎むべきなのは言うまでもありません。また万一、政治デモや反日の運動団体が活動しているところに遭遇した場合、近寄らないようにしましょう。
金海(キムヘ)国際空港からの移動について
金海(キムヘ)国際空港の国際線と国内線の間はシャトルバスで移動します。金海空港から市街へは、モノレール(LRT)、リムジンバス、路線バスまたはタクシーで行きます。空港から市街へはあまり距離はありませんが、ラッシュ等で混む時間帯は特に車内でのスリ等に気を付けましょう。
市内の移動
市内の主要エリアにはモノレール、地下鉄やバス、またはタクシーで行くことができます。基本的に公共交通機関の安全性は確保されていますが、普通のタクシーの運転は粗めです。
以前タクシーでぼったくりなどが問題になってから、高級サービスである模範タクシーの導入などにより状況は改善されてきています。また、釜山では「灯台コール(ドゥンデコール)」という呼び出し式タクシーがありますが、これは一般のタクシーと同じ料金で模範タクシー並みの安心を確保するための釜山市独自の取り組みです。灯台コールの車体はタクシーの電灯部分がオレンジ色をしています。
ただし、女性の旅行者は深夜に一人でタクシーに乗ることはあまり常識的ではありません。どうしても必要になったら、万全を期すため乗車したらすぐにタクシーのライセンス番号を知り合いに報告するよう習慣づけておきたいものです。
地下鉄でのトラブル事例
地下鉄に乗っていたら、紙を配りながら歩いてくる人がいて、自分のところにも来てなにやらお金をくれと言ってきたようで、突然だったので困惑した。
韓国では日本と違って、駅の周りや電車内で物売り、物乞いや宗教関係等の人から話かけられることがたまにあります。悪い人ではありませんが、関わりたくなければ拒否しておいて問題ありません。
観光で注意したいこと
釜山の観光スポットの中で昔から有名なのが釜山港のすぐ横にある、チャガルチ市場です。古くからある場所なので雑多な感じはしますが、特に治安が悪いわけではありません。新鮮な海産物が並んでおり、すぐに調理して食べられるところもたくさんあります。ただ、値札のついていない物を買うときは、値段を交渉しないと相場よりもかなり高い場合が度々あります。言葉が通じなくても物おじせず、強気で接することが肝要です。
ぼったくり飲食店の犯罪事例
ロッテホテル近くの屋台でちょっとした飲食をしただけなのに、法外な料金を請求された。
釜山に限らず、韓国の屋台はちょっと高めの料金設定になっていることが普通で、日本より高いような料金になっても、特に外国人(あるいは日本人)だからふっかけられているわけではないことが多々あります。一方で残念ながら、外国人がよく訪れる市場の一部の店や、タクシーなどでは外国人を狙ったぼったくりのようなケースもまだあります。運悪くそのような人に当たってしまったら、他を選ぶなり交渉するなりして有利な条件を引き出しましょう。
市の東側には、海雲台(ヘウンデ)ビーチのある大規模リゾートエリアがあり、夏場はもちろん冬も巨大ショッピングモール「新世界センタムシティ」、「マリンシティ」や韓国最大規模の水族館などを訪れる多くの人でにぎわっています。
豆知識)カジノには、韓国人は立ち入り禁止
日本でも導入が検討されているカジノですが、韓国には既にたくさんあり、釜山ではロッテホテルやヘウンデのパラダイスホテルに入っています。ところが、これらのカジノは韓国人は入ることが許されていません。理由はもちろん、ギャンブル中毒になる人が増えるからで、その証拠に韓国で唯一韓国人の入場が許可されている江原(カンウォン)では、依存症が社会問題になっています。私たちも、遊びはほどほどに。。
釜山で最も気が抜けないエリア・チャイナタウン
さて、釜山で唯一と言ってもいいぐらい治安が心配なエリアは、チャイナタウンです。ここは中華街とは名ばかりで、実際にはロシア系の店やその他さまざまな途上国の店が並んでおり、船員を相手にした風俗店などもひしめき合っています。夜はいかがわしい雰囲気で、歩いていると声をかけられたりすることもありますので、近づかない方が無難です。
豆知識)スラムを再開発した有名観光地「甘川文化村」
朝鮮戦争の一時期、韓国・国連軍は釜山周辺を残すのみ、というところまで追い詰められました。釜山は臨時首都となり、大勢の国内避難民が押し寄せました。その時期に丘の斜面にできたスラム(韓国ではタルトンネと呼ばれます)が、甘川や峨嵋に今でもありますが、カラフルな再開発によって「韓国のマチュピチュ」というキャッチフレーズで釜山有数の観光地になっています。ちなみに、現在でも北朝鮮と停戦中の韓国では、北朝鮮の旗を持つことも違法となります。
ショッピング・偽ブランド品を買わないように
普通の買い物は問題ありませんが、韓国の露店で販売されているものは偽ブランド品が横行しており、むしろ全部バッタ物だと考えた方がよいです。
偽ブランド品の購入事例
西面駅近くの露店で、偽ブランド品を買ってしまった。
あまりにも堂々とそこら中に並んでいるので、全部本物なのだろうかと思ってしまう。いえいえ、そんなわけがありません。百歩譲ってたとえ見た目でだまされたとしても、価格から常識的に判断すればわかることです。しつこく勧誘されても手を出さないようにしましょう。
豆知識)知らないで偽ブランド品を日本に持ち込むと捕まるの?
偽ブランド品やコピー商品の日本への持ち込みが関税法によって処罰されるのはよく知られています。この規定は、偽物だと本人が知ってようが知らなかろうが関係ありません。
ただ、最近の偽ブランド品には品質も似せて作ってあるものがたくさんあり、私たちが知らずに買ってしまうようなこともあり得ます。このようなものを誤って日本に持ち込む場合、通常は指摘された後に任意放棄という扱いになるため、処罰される可能性は極めて低いといえます。言い換えると、服や鞄等の日用品をその場で脱げと言われるようなことは普通はありません。
別の視点から考えてみましょう。現実的な問題として、途上国から日本へ旅行に来る外国人の持ち物をひとつひとつ偽物かどうか調べるなどというのは非現実です。当局にとっては、大量あるいは反復的に商業目的で偽ブランド品を持ち込む業者に的を絞って摘発するのが合理的というものです。
プサンのエリア別・危険度(1-5)まとめ
危険度2 | 海雲台、甘川文化村、チャガルチ市場、国際市場 |
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危険度3: | 夜のチャイナタウン |