

カンボジアの治安 | 危険ランク |
---|---|
総合危険度 | ![]() |
殺人・強盗 | ![]() |
スリ・詐欺 | ![]() |
プノンペン | ![]() |
シェムリアップ | ![]() |

- カンボジアの現在・治安について
- 警察とのトラブル・国家公務員ですら信用できないことも
- 観光エリアの治安と犯罪
- カンボジアのお金の話・両替について
- 戦争の残骸・地雷ってどうなの
- 陸路での国境越えなら知っておきたいトラブル
- 入国出国に関するトラブル
カンボジアの現在・治安について
アンコールワットが世界的に有名なカンボジアは、長らく「貧困国」でしたが、2016年ついに「低所得国」に格上げされました。とはいえ、それでもまだASEANの中で所得の低い方で、一人当たりGDPを見ても隣国ベトナムを数年遅れで追いかけているような状況です。
歴史的経緯から、一般人の教育水準はあまり高くなく、交通ルール等も徹底されていません。また、警察の間でも不正が横行しており、一般人はたとえ事件に遭っても被害届を出さないことが多いため、犯罪統計があてになりません。
警察とのトラブル・国家公務員ですら信用できない
街中でスリ被害に遭ったあと、被害届けを出しに行った警察署で賄賂を要求された。
この方は警察まで信頼できる現地人と一緒に行ったものの、一人で別室に連れて行かれたあげくに被害届発行のため30ドルを払わされたそうです。本来、被害届(あるいはお紛失届け)は無料ですが、ツーリストポリスを含むカンボジアの警察に関してこの手口がよく報告されています。
観光エリアの治安と犯罪
観光業が経済を牽引しているだけあって、観光客が訪れるような場所の治安に関しては深刻な問題はありませんが、周辺国と比べ、スリ、強盗や窃盗などの軽犯罪と交通事故などが若干多い印象です。ぼったくりやトランプ詐欺(いかさま賭博詐欺)、国境での不正も横行していますので、注意してください。
観光エリアの犯罪事例
プノンペンのショッピングモールで親切そうな人に声をかけられた後、家に招待されそこで賭博詐欺にあった。被害額は30万円程度。
東南アジア各国で定番になっているこの種の詐欺は、ブラックジャック詐欺とも呼ばれ、どれも非常によく似た手口にもかかわらず、被害が絶えません。逃れるタイミングとして一番なのは、家に招待される前ですので、相手のペースにのまれず毅然とした態度で断りましょう。
カンボジアのお金の話・両替について
ちょっと前までのベトナムのように米ドル化経済で、現地通貨のリエルはあるものの、存在感はあまりありません。観光客にとっては、1ドル以下のお釣りがリエルでやり取りされるぐらいで、見る機会もあまりないでしょう。
米ドルは、特に現地の物価水準に沿った10ドル以下の少額紙幣がよく使われます。硬貨(コイン)は使用できません。また、破れがあったりあまりに汚い紙幣は受け取りを拒否されます。自分がお釣りを受け取るとき、もし汚すぎると思ったらもっときれいなのを出すように言いましょう。また、偽札の疑いがあるときも変えてもらいましょう。
偽札に注意
次に米ドルのデザインに関して、アメリカの当局は偽札対策でときどき更新していますが、カンボジア内では100ドル紙幣などの少し古いバージョンの旧紙幣もまだ出回っています。一方で、数十年前の旧紙幣は既に流通していません。米ドルに詳しくない人は、事前に各デザインを確認しておくことをおすすめします。
最後に偽札の見分け方ですが、最近のものは技術が高度になっているので慣れていない人には困難な場合がほとんどです。素人にも確認できるのは、透かしの有無と、わずかな凹凸(日本のお札にもあります)ぐらいです。
戦争の残骸・地雷ってどうなの
クメール・ルージュ時代に設置された地雷の残骸は、都市部では基本的に撤去が完了していますので観光客が心配する必要はありません。
陸路での国境越えなら知っておきたいトラブル
陸路での国境越えで賄賂を請求されたり、隣国との横断バスを手配している業者から事前に聞かされていない手数料を請求される事例が報告されています。
入国出国に関するトラブル
シェムリアップで、国境を越えバンコクへ行くミニバスを予約した。バスがポイペトの国境へ着いたとき、運転手がエージェントの男を連れてきて、入国の手続きを乗客全員分まとめてするからとパスポートを集めた。そこまでは問題が起きなかったが、パスポートを返してもらうときに「手数料」を請求された。
さらにその後、国境を越えてサバンナプラテートの町に行いたところで降ろされ、バスに乗り換えるよう指示された。またそこでも別の男が現れ、バス代として400バーツ払え、という。結局、10分ほど交渉したら100バーツに値下げしてきたので、しぶしぶ払った。
事前に調べて、信頼できるツアー会社を見つけることが肝要です。
テロの脅威はあるのか
現在、国内の治安は安定しています。2000年以降では2008年、2009年と2013年に爆発物事件が一件ずつ起きていますが、IS関連ではありませんでした。
