エクアドルの治安総合ガイド

エクアドルの国旗
治安アドバイザー
観光客が訪れるエリアの治安は非常に悪いです。絶対に気を抜かないようにしましょう。
エクアドルの治安 危険ランク
総合危険度 rank4(4/5)
殺人・強盗 rank5(5/5)
スリ・詐欺 rank4(4/5)
キト rank4(4/5)
グアヤキル rank4(4/5)
ガラパゴス rank3(3/5)
編集部
  • 現在のエクアドル経済と治安状況
  • エクアドル観光で注意すること
  • タクシーに乗る前に知っておくこと
  • タクシー絡みの犯罪事例
  • お金の話・通貨とクレジットカードについて
  • 紙幣に関する豆知識
  • ガラパゴス旅行するなら
  • 長距離移動の手段と注意事項
  • 陸路での国境越えについて

現在のエクアドル経済と治安状況

ダーウィンの進化論で有名なガラパゴスをはじめとして、豊富な自然遺産を持つエクアドルは、アンデス諸国の例にもれず貧富の差が大きく、特に少数民族となってしまっているインディヘナ(先住民)と海岸部に住む黒人の貧しさが目立っています。

2000年には極度のインフレのために自国通貨を放棄し米ドルを採用するほどの混乱でしたが、特に2007年に現大統領のコレアが政権の座について以降は内政が安定し、さらにカジノや闘牛、日曜日の酒類販売が禁止されたり、飲酒運転が厳しく取り締まられるようになった結果、治安も向上しています。一方で、一般市民の間では増加する中国人商人への嫌悪からアジア人全般に対して差別的な対応をとることがあります。中南米では、日本人も街中で「チーノ(中国人)」と呼ばれてからかわれたりすることもありますが、たいていはそれだけです。無視するなりして冷静に対処してください。

観光で注意すること

国内で特に治安が悪いのは海岸部の大都市グアヤキルと、コロンビアの反政府勢力FARCが出没するコロンビアとの国境付近、それに海岸部のエスメラルダス県です。

首都キトをはじめ、「シエラ」と呼ばれるアンデス山脈上の都市は海抜が約2800m以上あり、人によっては高山病にかかる心配があります。旅程は余裕を持って組みましょう。

タクシーに乗る前に知っておくこと

タクシー運転手は、基本的にスペイン語しか話せません。車体に電話番号のかかれている呼び出し可の無線タクシー(ラジオタクシー)と、流しのタクシーの2種類があり、どちらも料金は交渉制です。一般的に、エクアドルのタクシードライバーはふっかけてこないため、料金トラブルになることはほとんどありませんが、一応乗る前に料金を確認しておくことをお勧めします。

流しのタクシーについては、南米ではタクシー運転手がエクスプレス強盗(短時間誘拐)に加担する例もあることから、それなりにリスクのある行為だと考えてください。特にグアヤキルでは日本人が殺害された事例もある通り、危険です。エクアドルでは主要都市で
配車アプリの”easy taxi”、”cabify”、“uber”が使えます。

タクシー絡みの犯罪事例

2013年1月、新婚旅行でガラパゴスに行く途中に、グアヤキルに一時滞在していた日本人夫婦が、夕食に行くために5つ星ホテル前で拾った流しのタクシーで短時間誘拐に遭い、激しく抵抗したために新郎は殺害、新婦は重傷を負った。

短時間誘拐とはタクシー等の車で連れ去って、車内で金品を出すように脅し、さらにATM等でお金を降ろさせてから解放するという手口で、中南米で広まっています。当時、日本でも多く報道されていたところによれば、この被害者はホテルで呼んでもらうと高くつくので流しのタクシーを選んだ、とされています。そのような場合、グアヤキルでは流しのタクシーではなく、ラジオタクシーか配車アプリを使用するべきです。

お金の話・通貨とクレジットカードについて

エクアドルは米ドルを通貨として採用しています。ただし、50ドルおよび100ドル紙幣は偽造の問題があってから流通が止められているので、実際に街中で使える紙幣は20ドル以下のみです。また、1ドル以下はエクアドルが独自にデザインしているコインがあります。

街中ではクレジットカードを使ってATMでキャッシングをすることもできますが、ATMは犯罪防止のため、一日の取り扱い金額に制限がありますので、注意が必要です。また、クレジットカード会社がJCBの場合、使えないことがあります。旅行前に他のメジャーなカード会社のクレジットカードを作っておくことを強くおすすめします。

紙幣に関する豆知識

エクアドル人は日常的にドル紙幣にメモ書きしたり、ホッチキスで留めたりします。国内で使用する分には問題はないのですが、汚れたり落書きされた紙幣を他の国で両替しようとしても拒否されることが多々ありますので注意が必要です。汚れた紙幣はなるべくエクアドル内で使いきるようにした方がよいでしょう。

ガラパゴス旅行をするなら

ガラパゴス諸島へは、キトあるいはグアヤキルから飛行機で行きます。街中の安全性を考慮するとキトから行った方がよいでしょう。また、観光には自然保護のため「ナチュラリスト・ガイド」と呼ばれる公認のガイドの同行が必要です。クルーズ船の予約などもありますので、あらかじめ旅行代理店を通して手配するのが一般的です。

なお、ガラパゴス諸島の観光の拠点となる町プエルト・アヨラの治安はすこぶる良く、夜に出歩いても問題ありません。

長距離移動の手段と注意事項

エクアドル国内の長距離移動は飛行機か、長距離バスが一般的です。飛行機国内線はTAME航空、Aero Gal、LAN航空が就航しています。長距離バスには一等、二等などの等級はありません。また、長距離バスでは国内だけでなくペルーやコロンビアなど周辺各国への国際便もありますが、南米は世界地図で見るより実際はかなり広いため、相応の時間がかかることを覚悟してください。

陸路での国境越えについて

長距離バスで国境を越えるときは、出入国(特に入国)スタンプを必ず押してもらわないと、後々面倒なことになりますので気を付けてください。ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビアは「アンデス共同体」を結成しており、それぞれの国への行き来がパスポートなしでできます。隣国の国境を越えた後に入国審査の列を作ったりしませんので、うっかり周囲に流されているとスタンプのタイミングを失いかねません。

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