海外で被害届を出すには

被害届を海外で提出するには
海外で事故や事件に遭っても、大したことでなければ面倒くさがって被害届を出しに行かない人も多いです。しかし、帰国後の保険請求には海外で出した被害届の控えが必要ですし、カードの再発行でも重要になります。詐欺やカードのスキミング被害に遭った場合も被害届を出しましょう。また、日本領事館にも連絡すれば、以後の日本人旅行者への注意喚起が期待できます。

  • 保険の請求
  • パスポートの再発行
  • 第二の被害者を出さないために

被害届を出す手順とタイミング

被害届を出すタイミングは、原則的には「事件に遭ったら速やか警察へ行くこと」となっています。しかし、被害に遭った直後は気持ちが高ぶっているため、まずは落ち着くこと。被害状況を把握した後、被害届を提出しましょう。

もしも海外でクレジットカードの盗難にあった場合には、悪用を防ぐために一刻も早くカード会社に連絡して一時的に止めてもらうことも必要になります。その上で、少なくとも2,3時間は経ってから状況をまとめたり盗られたものの一覧を作成してみてください。被害届を出した後になって、他にも盗られたものがあったことに気づいても後の祭りですから。

海外で被害届を出すときも日本と同様に警察へ行きますが、当然そこでは言葉の壁があり得ます。コミュニケーション上問題になる場面を順に列挙すると、

  1. 警察までたどり着く
  2. 受付で自分が被害届を出しに来たことを伝える
  3. 担当官に被害や犯行時の状況を伝え、被害届を書く

の3段階があります。それでは順を追って対策をみていきましょう。

まず、警察までたどり着くこと

ただ警察に行くだけなら最寄りの警察をネットで検索すればよく、念のために現地語で「警察」を何というのかを調べてメモしておけば、たどり着くことは可能です。警察は年中無休ですので、遅い時間でも大丈夫です。

ただ、警察と一口に言っても実は窓口にはいくつか種類があります。特に言語が通じない問題がある外国人としては、もし選ぶ余裕があるなら多言語対応しているところへ行くのがよいでしょう。

ツーリストポリス(観光警察)

ツーリストポリスは、ようするに外国人観光客向けの窓口で、外国人被害が多い首都、大都市や観光地にあります。ここの警察は外国人の対応に一番慣れているので、普通は最善です。英語ができる人がいたり、被害届の書式も日本語を含む外国語版があることがあります。ただし、一部の後進国では外国人に袖の下を要求する警察官のお小遣い稼ぎが横行しているようですので、逆に避けた方がよいこともあります。

ツーリストポリスで被害届を出した実例

エクアドルのキトの路上で通りすがり強盗に遭い、スマホ等を盗まれたので観光警察に被害届を出しに行った。英語は通じなかったし被害届も現地語であるスペイン語だったが、対応は親切だった。

近くの大きな警察

大きな警察署はその分人員も多いので田舎の交番と比べて英語対応できる人がいる可能性が上がります。とはいえ、あまり現場から遠くなると管轄の関係でうまく処理できない場合がありますので注意が必要です。あくまで、近く(例:同じ自治体)に両方あって選べる場合は大きな方に行った方が一般的に良いということです。

大きな警察署で被害届を提出した実例

スペインのバルセロナ地下鉄で2人組に狙われカバンの盗難被害に遭った後、警察に被害届を出しに行った。苦手な英語でなんとかしようと頑張っていたところ、「日本人か?」と聞かれ、日本語の被害届書式を出してきてくれた。

国際都市では日本語の被害届書式があることもあります。ダメもとで聞いてみましょう。意外と多言語に対応した書類があります。

最寄りの警察

一番近い警察は便利ですが、たいてい小さめで外国語対応できる人があまり期待できません。反面、細かい地理にも詳しいです。

受付で自分が被害届を出しに来たことを伝える

「被害届」という単語を事前に調べてあればベストですが、わからない場合、具体的に「カバンを盗られた」などと伝えましょう。最悪、紙を書く動作だけでも伝わるかもしれません。ちなみに、英語で被害届は”police report”(ポリスレポート)で通じます。

一部の後進国では、軽犯罪の場合は警官から「盗難にあったと言っても、ここではそんなこと日常茶飯事だ。体が大丈夫だったんだからいいだろう」などと言われ被害届を作らせようとしない場合があります。こうなってしまうと交渉力の問題ですので、可能であれば信頼できる現地人と一緒に行くようにすることで、スムーズにいきやすくなります。

後進国で被害届を出そうとしたらお金を請求された実例

カンボジアのプノンペンでスマホを盗まれたので被害届を出しに警察へ行った。帰国まで日数があまりなかったのだが、被害届ができるまでに数日かかると言われ、即日発行してほしかったらエクスプレス料金を払え、と言われた。

世界的に、被害届を出すのにお金はかかりません。この場合、エクスプレス料金というのは警察の小遣い稼ぎと考えるべきです。どうしてもそれを支払いたくないなら、言葉に不慣れな場合は交渉を試みるより行く警察署を変える方が早いかもしれません。

担当官に被害や犯行時の状況を伝え、被害届を書く

事前に状況をまとめたメモを準備すると非常にスムーズです。英語、フランス語、ドイツ語でのフォームは、日本領事館のウェブサイトにありますので、被害届を出す際にどんなことを聞かれるのか、事前に見てみることをおすすめします。

一般的に、物品の盗難の場合は形状や物、購入時の金額を書いたり、電子機器であればメーカーや型番まで書きますので、警察に行く前に調べておくとよいです。型番などを間違えていた場合、帰国後の保険申請に影響することがあります。

(参考)

英語(在ニューヨーク日本領事館のフォーム)
フランス語(在フランス日本領事館のフォーム)
ドイツ語(在ドイツ日本領事館のフォーム)

スペイン語(在メキシコ日本領事館のウェブサイト)
在ニューヨーク日本領事館の対応ガイド
在フランス日本領事館の対応ガイド
在ミラノ日本領事館の対応ガイド

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