

ロンドンの治安 | 危険ランク |
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総合危険度 | ![]() |
バッキンガム宮殿、ピカデリーサーカス、オックスフォード・ストリート、ソーホー、ナイツブリッジ、ヴィクトリア駅周辺 | ![]() |
大英博物館周辺、クロイドン、ブリクストン、ケンジントンマーケット 、トッテナム、メイフェア | ![]() |
ハムステッド、ケンジントン・ガーデン、チェルシー地区 | ![]() |
セントジョンズウッド、グリニッチ | ![]() |
ロンドンは2016年、2017年と立て続けに起きた大規模テロが記憶に新しいところですが、公平を期して言えば2012年のロンドンオリンピックは成功に導いており、決して治安対策の能力が低いというわけではありません。また、普段の治安に関しては同じく首都であるローマやパリと比べ、大都市なのにむしろ良い方です。
グレーターロンドン(大ロンドン)の人口は800万人ほどとヨーロッパ都市の中で最大級、市域もとても広いのが特徴です。地理的中心(セントラル)であるシティオブロンドンから、ウェストミンスター地区、ウエストエンドなどの西側は一般に落ち着いた地域と言われています。一方、イーストエンドはかつては貧困地域(スラム)で有名でしたが、現在では比較的地価が安いため若者に人気のあるエリアになっています。

- 空港からの移動
- 犯罪事例 ヒースロー空港で親切詐欺
- 市内の移動
- 犯罪事例 地下鉄スリ
- 観光で注意すること
- トラブル事例 ピエロと写真
- 地域別危険度ランキング
空港からの移動
ロンドンには2つの国際空港があり、玄関口のヒースロー空港から市中心部へは、電車(ヒースロー・エクスプレスとヒースロー・コネクト)、地下鉄、ナショナルエクスプレス高速バスまたはタクシー(ブラックキャブ)で行くことができます。また、深夜・早朝にはナイトバスがあります。ヒースロー空港から市街へのタクシーはエリア別の定額制です。
もうひとつのガトウィック空港は約50キロ離れており、市内へは電車(ガトウィックエクスプレスとナショナルレイル=在来線)、ナショナルエクスプレス高速バス、またはタクシーで行けます。
犯罪事例 ヒースロー空港で親切詐欺
はじめてロンドンに到着し、市街への行き方がよくわからず立ち往生していたところ、白人のイギリス人男性が優しく「どこへ行くの?」と尋ねてきた。行き先を言うと「その電車は今日は動いてないから」と言って一緒にバス停まで半ば強引に連れて行き、着くやいなやチップとして数十ポンドを要求された。
イギリスに限らずよくある、いわゆる親切詐欺です。実際に困っていたところを親切にしてもらった手前、むげにあしらうわけにもいかず、気の弱い人(特に日本人)は払ってしまいます。自分で払う以上、この手口は軽犯罪ですらありません。スキンヘッドおじさんが一番有名ですが、他の容姿でも似たような手口を使う人がいるので気を付けましょう。
市内の移動
市内の主要エリアには電車や地下鉄(メトロ)、トラムリンク(路面電車)、バス、タクシーで行くことができます。地下鉄は、人が多い時間は特にスリに注意する必要があります。
ロンドンのタクシーには正規のブラックキャブ(黒いタクシーは主ですが黒くない場合もあります)と、セミハイヤー型タクシーのミニキャブがあります。ミニキャブは予約制で、電話やオンラインで呼ばないと乗れません。もしタクシー乗り場以外で客引きしているタクシーがいたら違法ミニキャブですので、決して利用しないようにしましょう。
犯罪事例 地下鉄スリ
地下鉄ピカデリー・サーカス駅で電車に乗る瞬間、ズボンの右後ろポケットのところに違和感を感じた。とっさに手でポケットを押さえたところ、財布がすられたのがわかった。犯人は誰だかわからなかったが、一人電車に乗らなかった男がいたのであやしいと思った。
海外旅行の常識として、ズボンのポケットに貴重品を入れたり、口の開いたバッグを使うことはリスクだらけ。ましてや外国の人込みの中ではスリ犯人を特定するのも捕まえるのもほとんど不可能ですので、予防が最大の防御になります。いざというときのために、貴重品を分散しておくのも有効です。
観光で注意すること
大英博物館、ロンドン橋などの観光名所で観光客が遭う被害はほとんどが軽犯罪です。スリ、置き引きはちゃんと注意していればほとんど防ぐことができるレベルです。日本人は外見からして目立つ、ということを意識して行動しましょう。
カフェの中などで椅子の背に荷物をかけたり、席の下に置いたまま会話やスマホに熱中していたりすると、意外に盗られても気がつかないものです。 一人旅はもちろん、たとえ友人と一緒にいても安心・油断していると痛い目に遭いかねません。
トラブル事例 ピエロと写真
ビッグベン観光のためウォータールー駅で降りたところ、橋のところにピエロ風コスプレした人たちから「一緒に写真を撮ろう!」と誘われた。イギリス人は陽気な人たちだな、と思い写真をとったら、お礼として数十ポンドのお金を要求された。
基本的に相手の言うがままにしていると、ろくなことになりません。知らない人と話すときは、自分に話しかけてくる人とではなく、自分から安全そうな人に話しかけましょう。
地域別危険度ランキング
危険度2 | ハムステッド、ケンジントン・ガーデン、チェルシー地区、セントジョンズウッド、グリニッチ |
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危険度3 | バッキンガム宮殿、ピカデリーサーカス、オックスフォード・ストリート、ソーホー、ナイツブリッジ、カムデンロック、ヴィクトリア駅周辺、大英博物館周辺、クロイドン(ハックニー)、ブリクストン、ケンジントンマーケット、ホクストン 、トッテナム、メイフェア |
