マカオの治安総合ガイド

マカオの国旗
治安アドバイザー
マカオの治安は悪くありません。観光客を狙った犯罪には十分に注意して下さい。
マニラの治安 危険ランク
総合危険度 rank2(2/5)
マカオ半島 rank2(2/5)
コタイ地区 rank2(2/5)
タイバ島 rank2(2/5)
コロアン島 rank1(1/5)

マカオ(澳門)は中国領ですが、返還後は香港と並んで「一国両制」政策がとられており、旅行感覚的には大陸中国とは違う先進国と思ってよいです。2002年に始めた国際カジノ誘致による開発で大成功し、返還前の錆びれたイメージを払拭しただけでなく、短期間のうちにラスベガスを超えて世界最大級の統合型リゾート(IR)に育っています。

編集部
目次

  • マカオの現在の治安
  • マカオは新日 or 反日?
  • 日本人観光客が注意するべきポイント
  • 旅行者が巻き込まれやすい犯罪事例・詐欺と恐喝
  • 両替と流通するお金について
  • 日本円を香港ドルへ両替するなら
  • ゲーミングチップ両替詐欺
  • マカオ国際空港から市街への移動について
  • タクシーに乗る前に知っておくこと
  • パスポートについて
  • マカオでパスポートを紛失したらどうするのか

マカオの現在の治安

GDPの半分以上をカジノ産業が占めているほどですから、治安も悪いわけがありません。一般観光客が安心して遊べるクリーンな環境を整え、私服警官を巡回させるなど安全に旅行できるための警備に力を入れています。

21世紀に入ってからのマカオの成功要因のひとつに、大陸中国人の制限を挙げてもいいかもしれません。1999年末にポルトガルから返還されて以降も、国境と同様の仕組みによって中国人が行き来するには通行証とビザが必要です(香港も同様です)。これによって、マカオの人口が爆発的に増えること防がれています。

マカオは新日 or 反日?

また、中国領と聞くと「『反日』の暴動があるのでは」、と不安になる人もいるかもしれませんが、マカオは政治的には親中派が多いものの、普通の人々は香港と同様に非常に親日的です。

日本人観光客が注意するべきポイント

ポルトガル時代の建築物等によって歴史地区が世界遺産に指定されているマカオですが、返還前は他にこれと言って見どころのない町でした。以前からギャンブルで有名ではあったものの、「賭博」という言葉がぴったりで外国人が遊べるような雰囲気ではありませんでした。ですので、「マカオが危ない」という先入観を持っている人は、この時代のイメージを引きずっているといえます。

現在は基本的な治安は良いので、深夜も含め、一般旅行者がトラブルに遭うことは滅多にありません。そんなマカオで一応注意しておいた方がいいのは、スリや置き引きなどの軽犯罪、そして稀に見られる詐欺の手口があります。どれもグループで犯行を企て、特に一人旅の人を狙う傾向にあります。

旅行者が巻き込まれやすい犯罪事例・詐欺と恐喝

中国語のできる日本人女性が一人で旅行中、街中で「兄弟が日本に留学することになっているのだが、日本のことを教えてくれないか」と声をかけられた。対応していると、自称家族という人たちが次々と現れ囲まれてしまい、お金を巻き上げられた。

日本人を狙った詐欺は、日本語で声をかけてくる以外にもいくつかバリエーションがあります。上の手口は東南アジア各地で報告されているトランプ詐欺によく似ていますので、対応も本サイトの他の事例が参考になります。日本だったら絶対に引っかからないような手口は、海外でも上手に回避したいところです。

両替と流通するお金について

マカオの通貨はパタカ(マカオドルと呼ぶ人もいます)ですが、香港ドルも流通していて、パタカの料金がついていればほとんどどこでも同額の香港ドルで支払うことができます。なお、パタカと香港ドルは交換レートが固定されていますが、パタカの方が、3%ほど高く設定されています。したがって、香港ドルで買い物してお釣りがパタカで渡された場合(普通そうなります)、結果的に3%両替手数料をとられたのと同じになります。一方、クレジットカードで買い物する際に香港ドル建てでなくパタカ決済を選べば、多少お得になります。

なお、カジノでは香港ドルでの支払いしか受け付けないところがほとんどです。そしてパタカはマカオでしか使えませんから、一般の旅行者にとっては香港ドルの方が便利です。

なお、どちらの通貨も、高額紙幣は買い物のときに嫌われます。これは偽札対策のためです。対策として、あらかじめ両替の際に100パタカ札あるいは100香港ドル札以下に替えてもらっておくと良いでしょう。加えて、10香港ドル硬貨も過去に偽造されたことがあるので拒否されます。

日本円を香港ドルへ両替するなら

日本円からパタカあるいは香港ドルへの両替は、空港よりはカジノ内両替所の方がレートが良いです。また、ATMでクレジットカードを使ったキャッシングもできます。マカオでは小規模のお店やタクシーなどは現金しか受け付けないので、ある程度は現金も必要です。

ゲーミングチップ両替詐欺

カジノでテーブルゲームに興じて熱中している最中に、中国人の男に声をかけられ、「現金とゲーミングチップを交換してくれないか」と頼まれた。水を差されたくなかったので応じたところ、後でチェックしたら言われたより少ない額しかなかった。

冷静なときは絶対にひっかからないような手口ですが、相手はターゲットをよく観察した上でタイミングを見て声をかけてくるので、防ぎにくくなっています。一方、マカオのいいところは、このような被害があった後に捜査当局がちゃんと動いてくれるところで、上記の犯人もすぐに捕まったそうです。

マカオ国際空港から市街への移動について

マカオ国際空港から市街へは、バスまたはタクシーで行くことができます。その他に、カジノの送迎バスである「發財車(ファッチョイチェ)」には誰でも無料で乗ることができます。「發財車」は無料シャトルで、空港だけでなくフェリーターミナルや国境からもカジノを結んでいます。ただし、一部の会社ではカジノが利用できる年齢の人(21歳以上)しか乗車させてくれません。

タクシーに乗る前に知っておくこと

マカオのタクシーはメーター制で、乗車料金とは別に荷物ひとつにつき課金されます。チップは必要ありません。ただし、タクシー不足が問題となっていることを背景に、天気が悪い日や深夜などはメーターを倒さずに高めの料金交渉になることがあります。この場合観光客はかなり吹っかけられがちですので、あらかじめ相場を確認しておくべきです。

パスポートについて

マカオではパスポートの常時携帯が義務付けられています。紛失してはいけない大切なものなのでホテルのセキュリティーボックスに預ける観光客が多いのですが、必ず持ち歩いてください。

マカオでパスポートを紛失したらどうするのか

万が一、マカオでパスポートを紛失すると非常に面倒なことになります。というのは、マカオには日本領事館がなく、パスポートの再発行は香港の日本領事館が最寄りであるのにもかかわらず、マカオから香港にはパスポートがなければ行けないシステムだからです。

この場合、まずマカオの治安警察局へ行き紛失証明書を取得し、それからマカオ移民局本部事務所で出境許可をもらって香港に行かなければなりません。パスポートなしで越境するのは通常の手続きではありませんから、事情聴取をマカオ・香港の双方で受けることになり、大変です。

パスポート紛失

(参考)
外務省海外安全ホームページ

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