

マドリードの治安 | 危険ランク |
---|---|
総合危険度 | ![]() |
サマランカ地区 | ![]() |
プエルタ・デル・ソル | ![]() |
アトーチャ広場 | ![]() |
グランビア、コンデ・デュケ | ![]() |
というのも、実はスペインでは400ユーロ以下の窃盗は現行犯でも起訴されない、という法律になっており、そのため警察に捕まってもスリを続ける人が後を絶ちません。特にアジア人は標的にされやすいので、事前にしっかり防衛策の準備をしておくことが大切です。カード類を入れる財布と小銭あるいは小額紙幣入れは分けるなど貴重品は必ず分散しましょう。また、スリは体の中に手を入れてくることは基本的にないので、シークレットベルトやシークレットポケットは役に立ちます。

- バラハス国際空港からの移動
- 市内の移動手段と注意点
- 犯罪事例・カード詐欺
- 観光の際に注意すること
- 犯罪事例・置き引き
- 豆知識・シエスタについて
- フーリガン対策・サッカー観戦について
- 郊外の町へ行くなら
- ヒターノ・ジプシーについて
バラハス国際空港からの移動
バラハス国際空港から市内へは、空港シャトルバス、電車、市バス、またはタクシーで行くことができます。荷物を持ってのスペインの電車乗り換えはスリに遭うリスクもあるので、空港シャトルバスがオススメです。
市内の移動手段と注意点
市内の主要エリアには地下鉄、近郊鉄道、バス、タクシーで行くことができます。地下鉄は基本的に安全ですが、前述のようにスリのリスクがあります。駅や車内でのスリは立ち止まっている間、あるいは座って電車を待っている間に起きる傾向にあります。犯行はグループで行う場合が多く、プロに狙われてしまうと被害を避けるのはなかなか難しいです。なお、タクシーは日本より安く安全性も問題ないので「多少のお金で安全を買う」つもりで乗るのも便利で賢い選択です。
犯罪事例・カード詐欺
一人旅でプエルタ・デル・ソルを観光している最中に男に声をかけられ、親しくなった。一緒にバルへ行った帰りに、「地下鉄回数券を買うのにクレジットカード専用の販売機しかないのでカードを貸して欲しい、あなたに現金を支払うから」と頼まれた。しかしその場ではカードが使えず、男は確認のために係員のところへ行き、しばらくして戻ってきた。その後ちゃんとカードを返してもらい、現金も渡され平穏に分かれたのだが、あとになって、カードの不正使用にあったことに気づいた。
スペインのような先進国においても、相手から声をかけてくる人はアヤシイと思うのが常識です。日本では決してやらないようなことは海外でもすべきでないです。
観光の際に注意すること
マドリードは世界三大美術館のひとつプラド美術館や、ピカソのゲルニカを展示するソフィア王妃芸術センター、王宮などの観光名所が街の中心から徒歩圏内にありますが、街中を歩くことは特に危なくありません。たいていのスリは動きが止まったときに狙われますので、リスクが上がるのはストリートパフォーマンスに見とれたり、店で商品を物色している間などです。もちろん、路上で地図を広げたりスマホに集中したりするのは、自分がよそ者の観光客であることをアピールしているようなものなので避けましょう。
犯罪事例・置き引き
カフェで食事をしているとき、通りすがりの人から「お金が落ちているよ」と言われテーブルの下を見た一瞬の間に、置いていたショルダーバッグを持ち去られてしまった。少しして気づいたがもう遅かった。
荷物は決して下に置いたり椅子にかけたりせず、多少不自由でも膝の上など密着しているところに置く、または簡単に外れないようにくくりつけるようにしておきましょう。テーブルの上にスマホを置くのも危険です。
豆知識・シエスタについて
スペインでは「昼寝」を意味するシエスタという習慣があり、お昼時は長い昼休みになります。外国人が多い観光地以外ではその時間は人通りも減り、日中と言えど犯罪者にとっては稼ぎ時。人目がないという意味では夜より危険な時間帯といえます。
フーリガン対策・サッカー観戦について
ヨーロッパではサッカーファンの一部が暴徒化する「フーリガン」が社会問題になっています。サッカー観戦に行く際は、応援するチームのユニフォームはスタジアムの中でだけ着るようにし、試合終了後は着替えてから帰りましょう。
また、スタジアムの前でチケットを売る行為(いわゆるダフ屋)は日本と同様にスペインでも違法です。ニセモノをつかまされるリスクもありますので、チケットは事前に入手しておくべきです。
郊外の町へ行くなら
鉄道やバス、飛行機などで国内の諸都市に行くことができます。バルセロナをのぞけば、どこもマドリードより落ち着いていて平和な町ばかりです。アランフェス、クエンカ、トレドなど世界遺産の町も多くあります。
ヒターノ・ジプシーについて
ヒターノは、スペイン語でロマ(以前はジプシーと呼ばれていました)を指し、歴史的に差別されてきた民族で泥棒や物乞いが多いと言われています。一般的に東欧出身ですが、日本人観光客からすると外見で見分けるのはほとんど不可能です。
マドリードでは郊外のロスフォスコスがロマの集住地域で、数百人規模のスラムがありますが観光客は立ち入らないようにしましょう。
地域別危険度ランキングまとめ
危険度3 | サマランカ地区 |
---|---|
危険度4 | プエルタ・デル・ソル、アトーチャ広場、グランビア、コンデ・デュケ |
