

メキシコの治安 | 危険ランク |
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総合危険度 | ![]() |
殺人・強盗 | ![]() |
スリ・詐欺 | ![]() |
メキシコシティ・カンクン | ![]() |
モンテレイ、アカプルコ | ![]() |
ティフアナ、フアレス、クリアカン | ![]() |

- メキシコの現在・治安について
- 都市別危険度について
- タクシー移動で注意すること
- お金の話・両替とメキシコで使える通貨
- 両替する際の注意事項
- 長距離移動の手段と盗難のリスク
- 陸路での国境越え
- テロと反政府組織について
メキシコの現在・治安について
ひと昔前までは貧しいイメージがつきまとっていたメキシコですが、ここのところ経済は堅調で、貧富の差が大きいものの一人当たりGDPではマレーシアと同程度の中進国です。生活水準も決して低くありませんが、マフィアが暗躍しているせいで途上国のイメージを払拭することができないでいます。
治安に関しては、北部を中心とした有名な「麻薬戦争」のピークは2010年頃で、それ以降は比較的落ち着いてきています。そもそも麻薬戦争は麻薬カルテル同士の抗争で、一般観光客が巻き込まれることはほとんどありません。
中部からユカタン半島にかけては大きなリスクはありませんが、西海岸のアカプルコはリゾート地であるにもかかわらず治安がよくありません。2013年には観光客を襲った事件もありました。
南東部チアパス州では、ジャングル地帯に「サパティスタ」というゲリラが潜伏しているので近寄らないように日本の外務省から案内が出ています。ただし、サパティスタは現在テロ活動を行っていないとされています。
メキシコの都市別危険度について
- 危険度3 メキシコシティ、グアダラハラ、カンクン、グアナフアト、オアハカ、プエブラ、パレンケ、メリダ、レオン、トゥルム、サンルイスポトシ、アグアスカリエンテス、ベラクルス
- 危険度4 モンテレイ、アカプルコ
- 危険度5 ティフアナ、フアレス、クリアカン
タクシー移動で注意すること
メキシコでは昔からタクシーの安全性が問題になっていて、最近はずいぶん改善されてきたとはいえ、それでも流しのタクシーは敬遠しておいた方が無難です。メキシコのタクシーは大きく分けて、「リブレ」と呼ばれる流しのタクシーと、電話で呼び出す無線タクシーの「シティオ」があります。最近はこれに加えて、大きめの都市で配車アプリの”uber”が使えるようになってきました。ただし、”uber”に関しても絶対に安全というわけではなく、2016年5月にはメキシコシティで、地元の女性がuberの運転手に強姦された事例があります。
タクシーに乗るときは、防犯のため内側からロックすることと、乗車中に窓を開けないことが常識です。万が一、乗る際に既に誰かが座っていたら、大事を取ってそのタクシーは敬遠しましょう。
お金の話・両替とメキシコで使える通貨
メキシコの通貨はメキシコペソです。ただし、アメリカとの国境とカンクンのリゾートでは米ドルが使用できる店も多いです。
一般的に、日本円は中南米では扱っている場所も限られているだけでなく、レートがあまり良くありません。メキシコペソへの両替に関しても、場合によっては日本で米ドルを準備し、現地でドルから両替した方がいい場合もあります。なお、メキシコでの両替は銀行でも両替屋でも、身分証が必要です。
両替する際の注意事項
2回両替をすると手数料が余計にかかるのを避けるため、クレジットカードを使ってATMでキャッシングをすることもできます。ただしATMは犯罪防止のため、一日の取り扱い金額に制限がありますので、注意が必要です。また、クレジットカード会社がJCBの場合、使えないことがあります。旅行前に他のメジャーなカード会社のクレジットカードを作っておくことを強くおすすめします。
長距離移動の手段と盗難のリスク
メキシコ国内の長距離移動は飛行機か長距離バスが一般的です。飛行機ではフラッグキャリアのアエロメヒコの他に格安航空会社(LCC)で”volaris(ボラリス)”,”interjet(インテルジェット)”,”vivaaerobus(ビバアエロブス)”が主要都市間を運行しています。
一方、長距離バスは各方面によっていろいろな会社が運行していますが、とにかくデラックスもしくは一等(プリメラ・クラセ)であれば大差ありません。二等のバスは目的地までの所要時間や乗り心地の差はもちろんのこと、車内での盗難の危険等が増します。
陸路での国境越え
メキシコはアメリカ、グアテマラ、ベリーズと国境を接しています。基本的にどの国境も、観光地等と比べると治安は悪いと思っておいた方がよいでしょう。また、グアテマラとベリーズその他のカリブ海諸国に関してはメキシコよりも一層治安が悪いので気を付けてください。
テロと反政府組織について
メキシコにはいくつか反政府組織がありますが、目立った活動をしなくなって10年ほどになります。また、IS関連の組織の起こした事件も今のところありません。一方、反社会組織の麻薬カルテルが温床となって、末端の麻薬ユーザーによる犯罪が絶えないのが中南米一般の問題です。からまれるのを避けるため、貧困層の集まるエリアにはくれぐれも近寄らないようにしましょう。
