

パリの治安 | 危険ランク |
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総合危険度 | ![]() |
1区、4区、シテ島 、カルティエ・ラタン、8区、シャンゼリゼ、凱旋門、11区 | ![]() |
、バスティーユ、モンパルナス、モンマルトルの丘、エッフェル塔、ベルヴィル | ![]() |
2区、3区、マレ地区、7区、8区、16区 | ![]() |
18区、19区、20区、サン=ドニ地区、ピガール広場、北駅、東駅、オペラ座、クリシー広場 | ![]() |
普段の治安に関しては、パリは決して悪いわけではありません。一般的に、移民の方が所得が低いので、移民が多いエリアは治安が悪い傾向があります。また、万国共通で観光客が集まる名所には観光客狙いの輩がたくさんいますのでスリ・置き引き等の軽犯罪が多く発生します。安全に旅行するには、危険な場所に行かないことが第一です。下記のエリア別危険度を参考にしてください。

- 空港からの移動
- 犯罪事例・電車内でのスリ
- 市内の移動
- 犯罪事例・スリの典型的な手口
- 観光で注意すること
- コラム・パリ症候群
- 犯罪事例・ひったくり
- 地域別危険度ランキング
空港からの移動
パリには3つの国際空港があり、一番メジャーなシャルル・ド・ゴール空港(CDG)から市中心部へは、電車(RER=パリ高速鉄道)、バスまたはタクシーで行くことができます。バスは空港と市街を直行で結ぶシャトルバスと、深夜にも運航している路線バスがあります。日中であれば、電車よりシャトルバスが安心です。深夜着で治安が心配な方は、タクシーをお勧めします。空港から市街へのタクシーはエリア別の定額制で、深夜に乗っても追加料金はかかりません。
最近、シャルル・ド・ゴール空港から市街へ向かう高速道路では、渋滞につかまっている間に車の窓ガラスを割られて盗難に遭う事例が複数報告されています。一番右側の車線を通行してる際には特に注意してください。また、犯行が起きているのは主にトンネル付近です。乗車中、バッグなどはトランクに入れるか服の下に隠すようにしましょう。
次に、もうひとつの国際空港であるオルリー空港は、基本的に南ヨーロッパやアフリカ発着の便で利用します。市街へはバスまたはタクシーで行くことができます。オルリー空港からのタクシーも定額制です。
最後に、パリから80kmほど離れた郊外にもパリ・ボーヴェ・ティレ空港というのがありますが、これはヨーロッパ発のLCC用空港という位置づけです。パリ市街まではバスで行けますが、アクセスはあまりよくありません。
どの空港も、出口を出たところで呼び込みをしているタクシーは違法タクシー(いわゆる白タク)の可能性が高いです。正規のタクシーはランプの箇所に”Taxis Parisiens”と書かれているものですので、タクシー乗り場まで行って正規のものに乗りましょう。
犯罪事例・電車内でのスリ
夕方に荷物を持って、シャルル・ドゴール空港から市街に電車(PER)で向かっている途中、ふと気づくと女性が妙に近いところに立っていたのであやしいと思った。注意していたつもりだったが、下車した後にバッグが開けられていたのに気づいた。案の定、財布などが抜かれていた。
パリの電車の中でもPERのB線は評判が悪く、時間帯にもよりますがスリがよく報告されています。荷物があるときは、なるべくシャトルバスなどを利用した方が安心です。
市内の移動
市内の主要エリアには電車や地下鉄(メトロ)、トラム(路面電車)、バス、タクシーで行くことができます。大きい電車の駅には物乞いやホームレスなどを見かけます。中には物乞いを装ったスリ集団もいますので、たとえ子どもでも油断せず、距離をとってください。とにかくあやしい人が多いので気を付けましょう。また、夜の移動は控える方がよいです。
犯罪事例・スリの典型的な手口
北駅で切符を買おうとしていたら少女に署名を求めれた。断っていると別の少女もやってきて執拗に何やら言ってくるがわからない。埒が明かないので別の場所に移動して振り切ったものの、後で確認したらバッグに入れていたデジカメがなくなっていた。
スリ犯は数人のグループであることが多く、一人が注意を惹きつけているうちに他の人が犯行に及ぶのが典型的な手口です。注意を惹きつける方法はいろいろなパターンがありますが、とにかく知らない人が接近してきそうになったら移動するなどして、寄せ付けないようにしましょう。
観光で注意すること
ヨーロッパの大都市の例にもれず、パリでも東欧系のいわゆるジプシーが大勢います。慣れていない日本人にはジプシーを見分けることも難しく、逆に彼らにとってアジア人は目立つため狙いやすいようです。
貧富の差の大きいパリでは浮浪者もたくさん見かけます。駅周辺など夜間の路上は雰囲気の良くない地域もあります。常識的な判断で危なそうなところに近づかなければトラブルに遭遇することは多くありませんが、ヨーロッパは先進国とはいえ、治安は日本とは全く違います。路上に限らず、残念ながらルーブル美術館などの屋内でもスリが報告されてますので、常にいくらかの注意を払っておくとよいです。
コラム・パリ症候群
パリに過度な憧れを抱いた日本人が、実際に行って住み始めると当初のイメージとかけ離れた体験を何度もします。カルチャーショックが積もってそれが心の病にまでなると、「パリ症候群」と呼ばれます。テレビなどのマスメディアを通して観る美化された姿だけでなく、移民や難民も含め様々な人間の住んでいるのが今の本当のパリ。とはいえ避けられるトラブルは、できれば避けたいものです。
犯罪事例・ひったくり
ピガール広場の近くを歩いていると、いきなり何者かに突き飛ばされた。倒れた拍子に手放したバッグは別の男が持って走り去ってしまった。一瞬のことだった。
他にも、後ろから二人乗りのオートバイが通りすがりにひったくりを行うような手口もあります。基本的に、街中で事件に遭っても誰も助けてくれませんので、人がいる場所でも安心はできません。
地域別危険度ランキング
危険度2 | 2区、3区、マレ地区、7区、8区、16区 |
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危険度3 | 1区、4区、シテ島 、カルティエ・ラタン、8区、シャンゼリゼ、凱旋門、11区、 バスティーユ、モンパルナス、モンマルトルの丘、エッフェル塔、ベルヴィル |
危険度4 | 18区、19区、20区、サン=ドニ地区、ピガール広場、北駅、東駅、オペラ座、クリシー広場 |
